体重を落としたい、あるいは引き締まった体にしたい、とお思いのみなさんは、どのような対策を取っておられるでしょうか。
ウォーキング、ランニング、あるいはスイミングといった運動、マッサージやサウナ、整体などのエステ関係の施術を受ける、そして、食事を太らないものに切り替える。
ダイエットの方法というのは大きく分けてこの三つということになるでしょう。
中でも、痩せるための正しい食習慣を身につけるというのは、とくに重要になってきます。
習慣、というくらいですから、何月何日から何月何日まで、何を食べる、というようなプログラムではなく、これからの人生を送るうえで、恒久的に続けられるものでなければなりません。
そのため、プロボクサーの試合前の減量のように、激しい運動をしながら断食をしたり、水すらも口にしないというような無理な食生活を送ることは、一般人のダイエットには適していません。
つまり、大量に食べ過ぎているなら適正量まで減らすとか、極端に甘いものや脂っこいものしか食べていないのなら、野菜やオーガニックな穀物を食べるようにするとか、健康に害のない範囲で、人間として自然な食生活に変えていくことこそが、正しい食習慣にしていくということになるでしょう。
そして、正しい食習慣で重要な要素の一つに、食事をいつとるのか、というものがあります。
人間は、日中は活動的に動きますし、内臓が消化、循環といった仕事を活発に行うため、食べたもののエネルギーはすぐに燃やされてこれらの活動に使われ、脂肪として体の中に蓄えられて太ることにはつながりません。


そのため、午前中やお昼には、比較的たくさん食べても大丈夫なのです。
それに対して、夕方、夜、夜中に食べ物を食べると、体が活発に動いておらず、それほどエネルギーを必要としないために、体に脂肪として蓄えられます。
その結果、太ってしまうのです。
私もそれを、自分の体で体験しました。
五年ほど前の一時期、私は毎日、夜の十二時くらいの時間帯に、夜食を食べてから寝るという生活を、一年ほど続けていました。
一日の仕事で感じたストレスを、夜中に夜食を食べることで、解消しようとしていたのです。
その結果、体重は5キログラムも増え、おなかのまわりには脂肪がつき、足もむくんでしまいました。
そして、遅い時間帯に食事をとりますと、翌朝に胃もたれを起こしているために、午前中や午後の早い時間帯には食欲があまりなく、そのためあまり活発に運動もできないという、まさに悪循環に陥ったのです。
このままではいけないと思い直し、まずはメニューを、肉や揚げ物から、野菜や魚のお惣菜といった、軽くて胃もたれしにくいものに変えました。
そしてそれに慣れたら、夜食の量を徐々に減らしていって、今は夜食を食べる習慣をやめることが出来ました。
夜食をやめてからは、胃もたれもなく、朝がすっきりと爽快な気分で過ごせるようになりました。
日中もちゃんと食欲が出ますし、夜も、食べ物が食べたくなるのではなく、決まった時間に眠さを感じるようになりました。
もちろん、体重も元に戻り、むくみも治っています。
このように、夜食はダイエットをするうえで悪い習慣ですし、多くの太った人に夜食の習慣があるのも事実です。
出来るだけやめるようにしましょう。